パリの上野
パリ旅行中、ふと懐かしさを覚えた場所があります。
パリ北駅・Gare du Nord。
僕らはここでロンドンからユーロスターでやってくる友と待ち合わせました。
「パリへようこそ!」という紙を、ホームに降り立った友に見えるように両手で持って出迎えの準備万端です。これ、やってみたかったんです。
フランス国鉄で利用者が最も多いこの駅は「パリ市の表玄関」と言えます。
渡欧前から密かに楽しみにしていた通り、地上南北に連なる28ものホームの整列は素敵でした。
これらのホームがはるかその先、ロンドン、アムス、ベルリンなどの海外都市と確かに繋がっているのです!
異言語間を疾走する道程をぼんやり想像してちょっと興奮しました。
そして、ホームに並ぶ様々な顔をした車両の色鮮やかなこと!
進入してきたユーロスターの顔は泥だらけで、それでもこれは海峡の先、イギリスでの汚れだと思うとすっと誇らしげに見えるのが不思議です。
また、パリ北駅はフランス北部の都市ともTGV(これも超かっこよかった)やローカル線を介して繋がっています。地方の人々はここから大都市に入ります。
ぼんやり構内を眺めてみると、北駅のホームに降り立った人々は少し緊張しているようでした。
パリにやってきたよという高揚と小さな不安からか、辺りをきょろきょろ見回したり、荷物をぎゅっと握りなおす仕草。何だか懐かしい。
その状景は、我が街の愛すべき北の玄関口・上野駅と重なりました。
少し高い声色、すれ違いざまにクローゼットの匂い、子供の駆ける足音
埃っぽい空気感と、構内にこだまする割れた音声案内
その先に僕らを見つけ、ニコニコ安堵している友がいました。
そこで響いている言語は違うけれど、パリ北駅は、上野駅の持つ情景と人つながりを感覚的に思い出させる駅。そういえば、モンマルトルから北駅にかけての界隈は雑然とした御徒町の風情も感じられた気がします。
よく知らない街で、でも何だかよく知っている風景と出会うことは旅の楽しみの一つだと思うし、おらが町の温かさを再確認させてくれます。
安心な場所は、実は世界のどこにだってあるということかな?
(文:松村純也)
ちびっこの笑顔は世界共通
元保育士という職業柄か、旅先で子どもたちの姿が気になります。
子どもを通して、その国の習慣や文化が見えたり。
言葉はわかりませんが、親子のやりとりを見たりすると
なんだか微笑ましく感じます。
そして外国に来た!というちょっとした緊張感を
子どもたちの笑顔が和らげてくれるのです。
ベルリンの街をお散歩中、賑やかな声が聞こえてきたので
声のする方へ向かってみると、保育園らしき建物を発見。
園庭でちびっこたちが遊んでいたので
声を掛かけると、どんどん集まって来ました。
日本人が珍しいようで興味津々の様子。
チラチラとこちらの様子をうかがっていたので
相手をしようとするとさっとソファに隠れてしまいます。
でもしばらくするとまた顔を出して・・・。
そんなやり取りが続きました。
こういうのは、日本のちびっこと同じ。
こちらから手を振るとこの笑顔!(でもママたちは困り気味?)
この日は寒さが厳しかった上、小雨がぱらぱら。
ベビーカーにはガードがばっちり。
でもちゃんと顔の部分は開いています。こういうの、日本にもあるのかな。
日本じゃベビーカーで出歩かないだろ〜って天候の日でも
ベビーカーでお出かけのママをたくさん見かけました。
ベルリンのママは活動的。
ベルリンの駅では二段式?のベビーカー。
パパがベビーカーを押している姿をよく見かけました。
パパの育児参加が進んでいるなと感じました。
ドイツでは男性の育児休暇は当たり前だそう。
日本の子育て事情を目の当たりにしてきた私は、そのギャップに驚くばかり。
旅先で子どもたちと接すると、「これはこの国ならではなのかな」
「あるある!日本と同じ!」など、いろんな発見があります。
言葉はわからなくても笑顔で通じ合える。
笑顔は世界共通です。
ちびっこの笑顔に出逢えるのも、旅の楽しみのひとつになっています。
(文:東尾智子)




















