「AIUEO」デザイナー 糸井侑× 「図案」

「思い出のスケッチを雑貨に」
込められた想いを、幸せを広げる

INTERVIEW
「AIUEO」雑貨デザイナー 糸井侑

1990年、東京都生まれ。多摩美術大学卒。生活の中で誰かの幸せのきっかけとなる、ものづくりを続けていきたいという気持ちから、いろは出版に入社。雑貨ブランドAIUEOのデザイナーとなる。「雑貨であっても、誰かにとってはダイアモンドくらいの価値になるようなもの」というAIUEOのロゴに秘められた想いに強く共感し、チームで“ハッピーをあなたから”をモットーに活動している。生地からデザインしたファブリックをはじめ、これまでにさまざまなアイテムを担当。現在は、絵本を制作中。

ゆったりとした時間が流れる京都市郊外の住宅街。すぐ隣を畑や小川が囲み、学校帰りの小学生が友だちと一緒に下校しているような街の一角に、雑貨や本を取り扱う「いろは出版」の本社はありました。

本だけでなく、雑貨やウェディンググッズなどさまざまなものを取り扱っている同社の中でも、特に、動物や人、くだものなどをモチーフにしたかわいらしいデザインの雑貨ブランド「AIUEO」の人気は高く、渋谷ヒカリエShinQsや大阪のNU茶屋町プラスなどにもショップがつくられるほど。そして、そんなブランドで雑貨デザインを担当しているのが、デザイナーの糸井侑(ゆき)さんです。

彼女は、長年マルマンの「図案スケッチブック」を携えて動物園でスケッチを楽しんでおり、そんな蓄積は現在の仕事にも活かされているとか。いったい、なぜ糸井さんは「図案スケッチブック」を愛用しているのでしょうか? スケッチの話から動物の話に発展すると、おっとりとした表情はみるみると輝きを増していきました。

糸井さんは、多摩美術大学を卒業後、いろは出版に入社しました。なぜ、雑貨デザインの道に進んだのでしょうか?

糸井もともと、絵を描くことが好きで子どもの頃からずっと絵を描いていました。大学で専攻したのは、布をデザインする「テキスタイルデザイン」。単純に絵を描くだけではなく、絵を「もの」にすることで、使ったり、楽しめるということが魅力的だったんです。そして、大学を卒業する頃には、だんだんと「雑貨をつくりたい」という気持ちがはっきりしてきました。そこで、雑貨屋さんを物色しながら、どんな会社があるのか……と探していたところ、「AIUEO」というブランドに出会ったんです。

初めてAIUEOの商品を見た時には、どのように感じたのでしょうか?

糸井まずびっくりしたのは、雑貨から感じる自由な雰囲気です。多くの雑貨は、「シンプルな方が使いやすい」「機能を優先したほうが売りやすい」という意図や「流行しているからピンク色にしよう」といったマーケティングのもとにつくられます。けれども、「AIUEO」の雑貨からは、デザイナーの「これがつくりたい!」という思いがダイレクトに伝わってきた。つくり手たちがワクワクしながらつくってることが感じられたんです。

そこで、ホームページを見たところ、運良く中途採用の募集があった。私は新卒だったのですが、「ものづくりがしたい!」という気持ちを手紙に込めて、履歴書と一緒に送りました。自由にものづくりをしながら多くの人を幸せにする、そんなAIUEOで絶対に働きたかったんです。

では、糸井さんがマルマンの「図案スケッチブック」に出会ったのはいつごろでしょうか?

糸井それが、全然覚えていないんですよ(笑)。もしかしたら、小学校や中学校でも使っていたような気がするし、高校の頃に入っていた美術部でも使っていたような気がする。いつも身近に存在していたので、いつから使っていたのか、はっきりとはわからないんですよね。

小さい頃から絵を描いていた糸井さんだからこその回答ですね。

糸井スケッチブックに対して意識的になったのは大学生の頃。その当時、友だちと一緒に休みの日にスケッチ会をし、これを愛用していました。「図案スケッチブック」のザラザラとした紙質は、動く対象を鉛筆でささっと描くときにとてもいい質感なんです。

鉛筆がちょうどいいテクスチャで紙にのるし、表紙や紙がしっかりしているから描きたいと思ったときにさっとページをめくることもできる。リングもめくりやすいデザインが採用されています。また軽くて値段も安いから、スケッチ会の時には気軽に何冊も持っていくことができます。

大学生の頃のスケッチ会では、どのようなものを描いていたのでしょうか?

糸井動物園や水族館、植物園などに行っていましたね。動物が大好きなこともあって、特に動物園の記憶が残っています。実は、もともとスケッチは苦手でした。高校の美術部でもスケッチ会はありましたが、その頃は「ちゃんとスケッチしなきゃ」という義務感にとらわれていました。

けれども、大学の友だちと、遊びの延長としてスケッチ会をすると、スケッチの中にもいろいろな楽しさがあることに気づきます。そもそも、スケッチにうまい下手はないんですよ。描く対象のどこに魅力を感じるのか? どこにおもしろさを見い出すのか? スケッチをすることによって自分の視点に気付かされるし、友だちが注目するポイントとの違いにも驚くことができるんです。

では、糸井さんの視点はどのような部分にあるのでしょうか?

糸井実は、私、動物のお尻が好きなんです……。

お尻……ですか?

糸井普通、動物を描くときには横からの視点が多いですよね。私も始めは横からの姿を描こうと思っていたんですが、なかなか動物は都合よく横を向いてくれません。ある日、シマウマのスケッチをしようとして横を向くのを待っていると、むちっとしたお尻のかわいさに気づいたんです。シマウマの他にも、シカのお尻はもりっとしてて、尻尾がちょこんとついてるのがかわいいし、ゴリラは背中からお尻にかけて筋肉が感じられてとてもかっこいい!

そんな「お尻フェチ」に気づくのも、スケッチでじっくりと観察したからこそですね(笑)

糸井つい先日も、図案を持って京都市動物園に足を運びました。いろいろな動物を描いたんですが、グリーンイグアナはじ〜っとしていてなんだかおじさんみたいだし、インドオオコウモリは目を開ける時にぷるぷるするのがかわいい。あとはエミュー!! 青っぽい色の毛がふさふさしてかっこいいなと思いながらスケッチしていたんですが、急に足を折りたたんでドサッと座りこんだんですよ! その様子が恐竜みたいで感動しましたね。

AIUEOのデザイナーとして活躍する現在、仕事上でも図案スケッチブックを活用しているのでしょうか?

糸井以前、AIUEOのチームでも京都水族館にスケッチに行き、そのスケッチを元にしてつくったのが「sui sui POSTCARD」という魚のケースに入ったポストカードセット。デザイナーがそれぞれ好きな魚や動物を描いたんですが、私が描いたのはペンギンでした。飼育員さんが掃除をしている時に、邪魔になったペンギンをひょいっと持ち上げる姿がとてもかわいかったんです。

まさに、糸井さんならではの視点ですね(笑)。

糸井また、今、絵本を制作しているのですが、動物がたくさん出てくるお話なので、以前描いた動物のスケッチを参考にしています。昔のスケッチブックを開くと、美大生の頃からのいろいろな記憶がよみがえってきて、懐かしい気持ちになりますね。

では、今後、糸井さんの目標はありますか?

糸井「楽しい」「ワクワクする」そういった気持ちを形にすることが目標です。今後は、雑貨だけでなく、服やスニーカーもつくってみたいし、物語も作ってみたい。身近だけどちょっと特別なもの、少し気持ちがキュンとするものをつくっていければと思います。図案スケッチブックは、60年にわたってたくさんの人の気持ちや思い出をつくってきました。雑貨とスケッチブックというジャンルこと異なりますが、「もの」によって、ちょっとした幸せが広がっていくことは、とてもすてきなことだと思いますね。

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