技術・研究開発

01.品質

Made in Japanへのこだわり

みなさまに安心してお使いいただける製品をお届けするため、マルマンはMade in Japanにこだわっています。
マルマンでは高い品質を維持するため、国内に2か所ある自社工場でほとんどの製品を製造しています。製品の多くに使われる紙は植物繊維でできており柔らかく、湿気など環境の変化による影響を受けやすいため、品質が安定しにくい性質があります。
国内に製造拠点を置くことは、環境の変化による紙への負担を減らし品質を保つことにもつながります。
宮崎県日南市にある工場では、スケッチブックやノートなどの紙製品の大量生産を担い、一方で神奈川県相模原市にある工場では、バインダーの製造や小ロットのオーダー製品の製造などを行っています。

安心して使える紙を提供するために

紙を手がけて100年あまり。マルマンの出発点は子どもたちが自由に夢を描ける “スケッチブック”の製造でした。お客さまが安価で安心して使える紙を求めた結果、オリジナル用紙の製造に着手、現在では筆記用紙と画紙あわせて13種類のラインアップを揃えています。
マルマンの国産オリジナル用紙の変わらない品質をお届けするため、紙の品質管理を行うペーパーマイスターが実際に筆記テストを行い、書き心地や強度などが基準を満たしているか日常的にチェックしています。こうした人の目や感覚によるチェックがあるからこそ、機械化や量産化が進んでも紙の品質の良さを保ち続けられるのです。

02.製造

より良いモノを、より手に取りやすく。

「誰もが手にできる良いものを提供したい」この想いは創業時より引き継がれています。
スケッチブックがまだ高級品だった戦前、粗末な紙に絵を描いている子供たちを見て、創業者である井口興一は、子供たちが思いきり夢を描けるスケッチブックを届けたいという想いでマルマンを創業しました。その想いの強さは2代目になっても変わらず、少しでも手に取りやすいスケッチブックを提供するため戦後の渡航制限中にも関わらず、社長自らヨーロッパに渡り製本機を買い付けに行くほどでした。いまでは、看板製品である図案スケッチブックをはじめ、多くの製品のさらなる自動化・効率化に取り組んでいます。
私たちは、使う人にとって最もよい製品をつくる中で、品質を維持しながら、みなさまに喜んでいただけるための努力を惜しみません。

ハイテクと職人技が織りなす工場

製品の品質を保つため国内に自社工場を保有していますが、工場では製品の価格を抑えて提供するため、最新機械の導入による工程の自動化・効率化を積極的に行っています。
例えば、検品工程ではデジタル技術を活用し、品質をチェック。不良によりお客さまにご迷惑をおかけしないことはもちろん、市場に出る製品のクオリティを維持するよう努めています。
現在では、製品のほとんどが機械によって製造されていますが、それでも最後の仕上げや機械だけでは製造できない部分、熟練の技を必要とする工程などは変わらず手作業をしています。
若手からベテランまで要所要所に人の手を加えることで、マルマンのこだわりの詰まった製品が生み出されています。

03.研究

市場や使う人の研究

デジタル社会の拡大により、紙の役割や価値は変わってきています。
紙は「単なる書かれるもの」から、「人の創造性を育むもの」に変化してきていると考えています。例えば、実際に手を動かして書いてみることでちょっとしたアイデアをひらめいたりした経験はありませんか?紙は自由な発想のきっかけになるなど、人の創造性をサポートしたり、育むためのツールに変化しているのです。
このように、時代の変化をくみ取ることで紙の新たな役割や提供価値を見出し、さまざまな人の気持ちに応えるために市場や使う人の研究を常に行っています。

使いやすさを生む、素材の研究

時代とともに人やシーンによって求める価値は異なり、その求める価値に応えるために紙だけでなく、表紙やとじ具の研究を重ねています。
例えば1961年に発売されたスパイラルノートは、最適なノートの表紙素材として、持ち運びや保存性を鑑みて「軽くて薄くて硬い」こと、そして検索性を高めるための文字の記入ができる「紙素材」であることと考えた結果、オリジナルの表紙が開発されました。
現在でも、手触りのよい素材の研究や、よりコンパクトな形状のとじ具など、既成概念にとらわれず、使う人の立場に合わせた素材の選定・改良を行っており、そうした積み重ねがマルマンの強みとなっています。

マルマンのこだわり