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マインドノートの書き方とは?思考と悩みを整理し、自分と向き合うノート術
2025年も残りわずかとなった12月。これまでの1年を振り返ったり、来年からのキャリアや生き方について見つめ直したりしたいと考えている方は少なくないかもしれません。
「日々のタスクに追われて未来の計画を立てる余裕がない」
「自分の本心に向き合えていないので、なんとなくモヤモヤしている」
このように感じている方には、「マインドノート」をつくってみてはいかがでしょうか?
マインドノートは、頭のなかにある悩みや思考を書き出し、頭と心を整理して課題解決につなげるノート術のこと。本記事では、そんなマインドノートの書き方やマインドノートにおすすめの文房具について解説します。お気に入りのノートでマインドノートをつくれば、自分と向き合う時間がより楽しくなるでしょう。
マインドノートに決まった用途はなく、日々の出来事や感情の記録、目標の進捗管理、アイデア出し、課題解決のための思考整理など、さまざまなテーマに活用できます。
また、タスクや考えの抜け漏れを防ぎながら「次にとるべき具体的な行動」が明確になるため、ノートに書くことが不安や迷いを解消するきっかけにもなります。自分が本当にやりたいことを見つけたいと感じている人、ネガティブな感情を引きずりがちな人にも向いている手法です。
● 不安や悩みの原因を突き止められる
言葉にしないままだと正体がつかめず、気持ちが落ち着かないもの。マインドノートを使って、それらの思考を一つひとつ書き出してみると、「自分がなにを気にしているのか」「どんな状況にストレスを感じているのか」が明確になってきます。漠然としていた悩みの「根っこ」が見えれば必要以上に不安を抱えることが減り、冷静に対処法を考えられるようになるでしょう。
● 自己肯定感が高まる
日々の感情や行動をマインドノートに記録すると、自分がどんな場面で努力していたのか、どんな成長をしてきたのかが明らかになり、自己肯定感が高まります。「今日はこれができた」「この行動は勇気が必要だったけれどやってよかった」といった小さな達成であっても、ノートに記すことで視覚化され、自信として積み重なっていくでしょう。また、ネガティブな感情を否定せずに受け止めて書き出せば、自分を必要以上に責める気持ちも軽減されます。
● 目標とやるべきことが明確になる
「なにをしたいのか」「どこに向かいたいのか」が漠然としている状態では、実際の行動に移すのが難しいかもしれません。マインドノートで考えをリスト化したり、項目ごとに分けて書いたりすると、抽象的な目標を具体的な言葉に変えられるようになります。たとえば「将来○○したい」といった夢があるなら、「そのために今できることは?」「まず取りかかるべき一歩は?」と段階的に書き出していきましょう。目標が現実味を帯びれば行動計画も立てやすくなり、自然と行動意欲が高まります。
明確な定義があるわけではありませんが、マインドノートでははじめに思いつくままに言葉をすべて書き出す「ブレインダンプ」という作業をします。そしてその後、書き出した言葉を整理する際にマインドマップを使用して分類と構造化を行います。
マインドノートの基本的な書き方については、記事の最後で説明しています。
ジャーナリングについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
ジャーナリングとは?効果・やり方・おすすめノートを初心者向けに解説【書く瞑想】
『スパイラルノート ベーシック』は、しなやかで軽く丈夫な表紙が特長的な定番のリングノートシリーズです。サイズ展開が豊富で、ノートサイズのA4やB5のほかにも、メモタイプのA6やA7なども選べるため、使う場所や用途などを選びません。
リング綴じのスパイラルノートはどのページも180°フラットに開けるので、カフェのテーブルやパソコンデスクなどの狭いスペースではノートを半分に折り返して使うことも可能です。
マインドノートの練習をしたい方には、ページ数が多いタイプがおすすめ。『スパイラルノート ベーシック 横罫 150枚 <B5>』なら、気軽にどんどん書き込めます。40枚や80枚タイプであれば、方眼罫や無地の用紙も選択可能です。
『セプトクルール』は、個性的なカラーバリエーションと使いやすさにこだわったノートシリーズ。 表紙には気分が上がるカラフルなマットカラーをラインアップ。 リングには高級感のあるピンクゴールドが使われており、持っているだけで気分が上がるノートを探している方におすすめです。
ステッカーやシール、切り抜きなどを使って表紙をコラージュすれば、自分だけのマインドノートに仕上げることも可能。愛着が強くなれば、「書こう!」「続けよう!」という気持ちも高まります。
用紙は3mm方眼罫なので、チェックボックスや箇条書きはもちろん、図やグラフもきれいに書けるのが魅力です。サイズ展開では、しっかり書けるA5とコンパクトなA6がラインアップ。バッグにも無理なく収まるので、出先でもマインドノートを書きたいという方にも向いています。
『ニーモシネ ジャーナル ポケット』は、ビジネスでの使いやすさを追求したミニノート。バッグのポケットに収まるA6サイズで持ち運びがしやすく、出先でも移動中でも思いついたことをさっと書き込める手軽さが魅力です。
用紙はドット罫・横罫の2種類、どんな用途にも活用可能。スケジュール、タスク、TODOなどの整理や会議メモ、さらにはライフログなどにも適しています。特厚で高品質な国産オリジナル筆記用紙(90g/㎡)が使われており、マーカーや万年筆で書いても裏抜けしない安心感があります。
仕事の悩み、人間関係のもやもや、将来への不安、叶えたい夢など、どんな内容でもかまいません。ただし、あれこれ同時に考えるとかえって思考が散らかってしまうので、まずはテーマをひとつに絞ることが肝要です。
「こんなこと書いても意味ないかも……」と思うことでも、気にせず書いてみるのが有効です。書くことで頭のなかから一度出すことが、脳を整理する第一歩になります。
「感情」と「事実」を分けてみるだけでも、冷静に自分の状態が見えるようになります。色ペンで囲んだり付箋に書き写したりすると、グループを把握しやすいでしょう。
ノートの中央にテーマを書き、そこから関連するキーワードを線(枝)でつなげながら書き込んでいきましょう。放射状に広げながら書くことで、自分の思考のつながりや全体像が徐々に見えてきます。また、それぞれの関連をより把握しやすくするために、枝ごとにカラーを使い分けるのも手です。
たとえば、「やっぱり○○のことが気がかりだった」「もっとこうしてみたい」「まずは誰かに相談してみよう」など、小さな一歩でもかまいません。具体的に「何をするか」を書いて終えることが大切です。
書き方のポイントは、うまくまとめようとせず、まずは思いついたことを自由に書き出してみること。作業する時間や場所をあらかじめ決めておくと習慣化しやすくなり、書いたノートを手元に置いて繰り返し見返すことで目標の達成やタスクの整理にもつながります。
お気に入りのノートを見つけて、ぜひマインドノートにチャレンジしてみてください。



