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家計簿の書き方が知りたい!手書きのメリットや初心者でも続けられるコツとは
● 毎日記録するのが面倒くさい
仕事から帰ってきて、その日のレシートや出費の電子記録などを用意し、手帳やノートなどに金額を書いて計算する――。これらの作業を毎日やるのが面倒というのが、長続きしない大きな理由です。数が多いと作業も大変になることから、「疲れているとついついやらなくなってしまう」というケースが多いようです。● 項目や書き方がよくわからない
支出のなかには、「これって何費なの?」と悩むものもあるでしょう。家計簿をつけた経験がない人にとっては、支出をどの項目に当てはめればよいか、月末に振り返る際に見やすい書き方にはどうしたらよいか、を考えるのもひと苦労。項目が細分化されている市販の家計簿を使う手もありますが、「項目が多いとそれだけで嫌になってしまう」という人もいるかもしれません。効果的な項目分けや書き方を知らないことが、ハードルを高くしているといえそうです。● 完璧を目指してしまう
「1日の収支と残金が合わないうちは翌日分を記入したくない」「赤字が出てしまうと失敗した気がしてやりたくなくなる」など、完璧を目指す人ほど途中で挫折してしまうケースがよくあります。性格的な部分も大きいですが、家計簿には「こうしなければならない」といったルールがあるわけではないので、気楽に取り組むことが大切です。● 1:つける目的を明確にする
なんのために家計簿をつけているのか、目的をはっきりさせることが重要です。「引っ越しの費用を貯める」「趣味に使えるお金を増やす」「食費のムダを減らす」など人それぞれですが、目的が曖昧なままだと継続するモチベーションが上がりません。● 2:目標を立てる
「毎月2万円貯める」「食費を月5,000円減らす」といったように、家計簿の記載を始める前にまず目的に沿った目標を立てましょう。その目標を基準にしながら家計簿をつけることでやる気がわき、「受け身の作業」ではなく能動的に家計簿と向き合えるようになります。● 3:毎月振り返りを行う
家計簿には振り返りが欠かせません。目標をクリアできなかった場合は翌月の改善に努める必要があるため、月に一度は家計簿に書いた支出を振り返る日を設けましょう。給料日が毎月25日なら、習慣化するために25日を「振り返りの日」として予定に入れてしまうのがコツです。● 4:どうすれば節約できるかを考える
家計簿は、つけただけで節約や貯蓄ができるようになるわけではありません。自分なりにどの支出を減らせば効率よく節約できるかを分析し、工夫することが大切です。上手に節約できれば貯蓄も増えていき、変化が目に見えればさらに家計簿をつけるのが楽しくなってくるでしょう。手書きは、ノートと筆記用具があれば誰でも簡単に始められるのが大きなメリットです。パソコン操作に苦手意識がある人やスマートフォンを持っていない人でも、手書きならすぐに家計簿をつけられます。また、自由に書き方をアレンジできる点も手書きの魅力。1ページにその日の収支をまとめ、余白部分にレシートを貼るなど、自由な書き方・つけ方が可能です。
その一方で、書くのに時間がかかったり、転記や計算を間違ったりするリスクがある点は手書きのデメリットといえます。間違いが多いと修正も増えてしまうので、記入する項目を減らすなどの工夫も必要です。
ただし、テンプレートの種類が多すぎて自分に合ったものを探しにくい点はデメリットです。また、自分で計算する必要がないとはいえ、計算式が機能しているかは確認する必要があります。なお、エクセルのテンプレートをダウンロードする場合、マクロウイルスなどの感染リスクがないとは言い切れません。ダウンロードしたテンプレートは、忘れずにウイルスチェックを行いましょう。
多くのスマートフォン家計簿アプリには、レシート読み取り機能がついています。カメラで撮れば日付、品名、金額、店名などを自動で読み取ってくれるため、数字の入力などは不要。スマートフォンさえあれば簡単に家計簿をつけられます。また、銀行口座やクレジットカード情報と連携できるアプリもあります。
読み取り精度は高くなっていますが、レシートの撮影がうまくできなかったり、一部の項目が認識されなかったりすることもあるのがアプリのデメリット。その場合は、撮り直しや手入力での修正といった手間が発生します。また、個人情報をアプリに登録することに抵抗がある人にはおすすめできません。
先に「目標を立てることが重要」と書きましたが、まずは「2カ月連続で赤字を出さない」「毎月1万円を貯める」「交際費を増やさない」など、自分にとって比較的難しくない目標を設定しましょう。目標は複数あってよいですが、目標が高すぎると挫折しやすいので要注意です。
なお、途中で投げ出さずに最終目標を達成するには、大目標を決めたあとに中目標や小目標を立てるのがよいとされています。月ごとの目標(小目標)を繰り返し達成していくことで、年次の目標(大目標)を達成しやすくなります。
次に、書き方のルールや記載する項目などのルールを決めましょう。家計簿を長く続けたい初心者の人は、項目を少なくすることをおすすめします。細かく決めてしまうと、記入するのが面倒になるからです。最低限、固定費・変動費・特別費といった枠だけでも決めておけば、まとめるのが簡単になります。
● 集計方法
家計簿は基本的に毎日つけ、1週間ごとに集計し、月末に1ヶ月分の数字をまとめてチェックするという流れを習慣化しましょう。書き方では、食費や交通費といった変動費を書く場所と、家賃などの固定費を記載する場所を分けるのがポイントです。固定費の記載場所を統一しておくと、年間集計の際に参照しやすくなります。● クレジットカード
カードを利用した場合は、集計額と手元の残金が合わなくなります。クレジットカードをよく利用する人は、家計簿にカード支払いの項目がわかるよう印をつけておきましょう。「カードで支払った金額分の現金を、その都度引き落とし口座に入金する」という工夫をしておくと、引き落とされる際にお金が足りなくなるという心配がありません。● 電子マネー
電子マネーの場合も、家計簿の書き方に工夫が必要です。現金をチャージした際にその金額を家計簿へ記入し、実際に電子マネーを使ったときはカッコ書きなどでわかるようにして、小計・合計には反映させないようにしましょう。● 変動費だけを書くのもあり
毎日家計簿をつけるのが面倒だという人は、外食したときや服を購入したときなど、イレギュラーな支出(変動費)だけ記録していくという手もあります。家賃、光熱費、通信費といったいわゆる固定費の支出額は毎月それほど変わらないため、変動費を記録するだけでも1カ月に出ていくお金の流れはつかめます。家計簿を長く続けるには、正確なお金の管理にこだわりすぎず、簡単にできることを日々積み重ねていくのがポイントです。
手書きで家計簿をつける場合、市販されている家計簿ノートを使う人も多いでしょう。市販の家計簿ノートは項目がすでに書かれていたり、線を引く必要がなかったりとメリットも多い反面、自由度が低いので人によっては使いにくさを感じるかもしれません。
「自分のルールで家計簿をつけたい」という人は、手帳やノートを使ってオリジナル家計簿をつくってみましょう。自分だけの書き方を追求しやすく、アレンジも自由自在。手帳やノートなら持ち運びやすいため、仕事のランチタイムや外食中などにパパッと記入することもできます。実際、手書きの家計簿を使っている人のなかには、手帳やノートを利用したオリジナル家計簿を使っているケースも少なくありません。
オリジナルの家計簿をつくりたい人におすすめなのが、マルマンの『ルーズリーフダイアリー』です。月間ダイアリー仕様なので、月や週の支出を見開き1ページで把握するのにぴったり。ページ裏側はメモ仕様になっているので、固定費・変動費などの項目別に合計額を書いたり、購入したものの詳細をまとめたりするのにも便利です。カラーアソートされたミニサイズのリーフを追加すれば、項目ごとの色分けも簡単。好みの罫線やアクセサリーリーフと組み合わせて、どんどん使いやすい家計簿にカスタムしてみましょう。