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クロッキー帳のサイズ別「適した用途」が知りたい!便利な使い方も解説
クロッキー帳とは、絵を練習したいときに使うノートのことです。「クロッキー(croquis)」は鉛筆などを使って短時間で対象を簡潔に模写すること、あるいはそのように書かれた絵を指すフランス語で、「速写」や「素描」ともいいます。デッサンほど長い時間をかけることはなく、10分ほどで描き上げるのが一般的です。
クロッキー帳は鉛筆でも描きやすいように、無地で薄めの紙が多い傾向にあります。薄いといっても紙自体は丈夫なので、簡単に破れることはありません。クロッキー帳については他の記事で詳しく解説していますので、こちらもぜひ読んでみてください。
「クロッキー帳」ってどんなもの?スケッチブックとの違いや用途について解説
クロッキー帳は鉛筆でも描きやすいように、無地で薄めの紙が多い傾向にあります。薄いといっても紙自体は丈夫なので、簡単に破れることはありません。クロッキー帳については他の記事で詳しく解説していますので、こちらもぜひ読んでみてください。
「クロッキー帳」ってどんなもの?スケッチブックとの違いや用途について解説
クロッキー帳の代表的な規格には、「A判」「B判」「F判」などがあります。A判とB判は、一般的な紙のサイズでおなじみのA4やB4などと同じ規格。一方のF判は画材専用の規格です。また、その他にも5種類ほどのサイズが存在します。
A判はドイツの印刷用紙がもとになったサイズで、国際規格でもあります。それに対してB判は日本独自の規格で、江戸時代に公文書の用紙として使われた美濃紙に由来するといわれています。A・Bの両規格は数字が大きくなるにつれてサイズが小さくなり、A3よりA4、B4よりB5のほうが小型です。
クロッキー帳の主なサイズには、A判のA3・A4・A5・A6、B判のB3・B4・B5・B6があります。目安としては、一般的なコピー用紙がA4(210mm×297mm)、一般的な大学ノートがB5(182mm×257mm)です。
クロッキー帳の主なサイズには、A判のA3・A4・A5・A6、B判のB3・B4・B5・B6があります。目安としては、一般的なコピー用紙がA4(210mm×297mm)、一般的な大学ノートがB5(182mm×257mm)です。
F判は画材専用のサイズ規格で、19世紀ごろにフランスで販売されていた画用木枠のサイズが由来とされています。A・B規格とは異なり、数字が大きくなるにつれてサイズも大きくなる点には注意が必要です。
クロッキー帳の代表的なF規格には、F0・F5・F6・F8などがあります。F0の大きさは185mm×142mmでB6より少し大きめ、F8は452mm×379mmでA3よりも大きなサイズです。
クロッキー帳の代表的なF規格には、F0・F5・F6・F8などがあります。F0の大きさは185mm×142mmでB6より少し大きめ、F8は452mm×379mmでA3よりも大きなサイズです。
木炭紙判(650mm×500mm)は、木炭デッサンなどキャンパスに固定して大きく描きたいときに向いているサイズです。他には、メモ帳サイズのポケットサイズ(107mm×153mm)、A4サイズに近いS(212mm×242mm)、B4サイズに近いM(302mm×242mm)、F4サイズに近いL(356mm×268mm)などがあります。
サイズ以外でクロッキー帳を選ぶポイント
クロッキー帳のサイズは多様ですが、選ぶポイントはサイズ以外にもあります。● 紙の色
クロッキー用の紙は、ほとんどが白色かクリーム色です。複数の色を使って塗りを加えたい場合は、白クロッキー紙がおすすめ。クリームクロッキー紙は白クロッキー紙よりソフトで、硬めの鉛筆でも筆圧の変化を出しやすいのが特長です。
● 紙質
コピー用紙のようにツルツルした手触りではなく、ザラザラした紙を使っています。わずかに凹凸があるほうが、鉛筆や木炭がのりやすいからです。その一方、クロッキー帳でペンや水彩絵具を使うと、紙が薄いため裏側へインクがにじんでしまうことも。最近では、薄い画用紙を使ったタイプのクロッキー帳も開発されています。
なお、マルマンでは用紙の書き味や使い心地を紙の専門家である「ペーパーマイスター」がチェックしています。紙質のよさやクセになる書き味を感じたい方は、ぜひ試してみてください。
絵を描く場所によって、おすすめのサイズは変わってきます。外出先などでふと思い立ったときにすぐ取り出して描きたいなら、クロッキー帳を持ち運ぶことになりますよね?その場合は、カバンに入るA4以下のサイズや、手のひらに載るくらいの小さめサイズを選びましょう。
逆に自宅や学校など、絵を描く場所が限られているなら、持ち運ぶ必要がないのでA3以上がおすすめです。高さ120cmほどのイーゼルを使い、椅子に座って描く場合はF15前後、高さ150cmほどのイーゼルを使って立ちながら描くならF30までのサイズが適しています。
逆に自宅や学校など、絵を描く場所が限られているなら、持ち運ぶ必要がないのでA3以上がおすすめです。高さ120cmほどのイーゼルを使い、椅子に座って描く場合はF15前後、高さ150cmほどのイーゼルを使って立ちながら描くならF30までのサイズが適しています。
ポーズをとる人物を描きたい場合は、人物の構図を決めやすいB3サイズがおすすめです。一方、小さい静物を描くなら、A4やB5サイズくらいが使いやすいでしょう。
風景を描く場合、あるいは旅先などで素早く短時間で描きたい場合は、カバンからすぐに取り出して描けるコンパクトなサイズが便利です。
風景を描く場合、あるいは旅先などで素早く短時間で描きたい場合は、カバンからすぐに取り出して描けるコンパクトなサイズが便利です。
どれくらいの時間で描くのかによっても、適したクロッキー帳のサイズは異なります。大きいサイズほど、描きあげるのに時間がかかるからです。
人物クロッキーを行う場合、1~5分程度の時間で描くならB4・B3やF6・F8サイズのクロッキー帳がおすすめです。10~20分と少し長く時間をかけたい場合は、B3やF6・F8、木炭紙大サイズ(F15)のクロッキー帳が適しています。
人物クロッキーを行う場合、1~5分程度の時間で描くならB4・B3やF6・F8サイズのクロッキー帳がおすすめです。10~20分と少し長く時間をかけたい場合は、B3やF6・F8、木炭紙大サイズ(F15)のクロッキー帳が適しています。
たとえば、デスクでパソコンの画面を見ながら好きなアニメのキャラクターなどを模写したい人には、ポケットサイズのクロッキー帳がよいでしょう。モニターなどが置いてあるデスクに残されたスペースは限られており、大きなクロッキー帳を置いて絵を描くのは難しいからです。
アトリエなどへの展示やデッサンが目的であれば、ダイナミックに作品を描ける大型サイズのクロッキー帳がよいでしょう。展示用ならLサイズ、デッサンならB3サイズがおすすめです。
アトリエなどへの展示やデッサンが目的であれば、ダイナミックに作品を描ける大型サイズのクロッキー帳がよいでしょう。展示用ならLサイズ、デッサンならB3サイズがおすすめです。
クロッキー帳は一般的なノートに比べて、「枚数が多い」「無地」といった特長があります。一般的なノートの枚数は40~80枚程度ですが、クロッキー帳は100枚以上のものが少なくありません。また、罫線が印刷されたノートが多い一方で、クロッキー帳は無地のものがほとんど(縦にうっすらと目安になる線が入っているタイプもあります)。そのため、罫線を気にせず大きめの文字や図などを自由に書き込めます。
ページ数が多いうえ、文字やイラストなどを書き込みやすいので、学校の授業や仕事の打ち合わせ、アイデア出しのミーティングなどでも活躍します。
さらに、クロッキー帳の表紙はデザイン性が高いものが多くあります。気に入ったデザインのクロッキー帳を選べば使うたびに気分が上がり、仕事や勉強に対するモチベーションもアップするでしょう。
ページ数が多いうえ、文字やイラストなどを書き込みやすいので、学校の授業や仕事の打ち合わせ、アイデア出しのミーティングなどでも活躍します。
さらに、クロッキー帳の表紙はデザイン性が高いものが多くあります。気に入ったデザインのクロッキー帳を選べば使うたびに気分が上がり、仕事や勉強に対するモチベーションもアップするでしょう。
鉛筆との相性がよいクロッキー帳は、旅行の思い出記録や日記にも使えます。小さいクロッキー帳を旅行に持参すれば、訪れた場所の風景や食べた物、体験したことなどを、イラストとともにさっと描き込めます。
日記帳として自宅でその日あったことや考えたことなどを書く目的なら、一般的なノートと同じB5が使いやすいでしょう。写真などを挟みたい場合は、もう少し大きめのA4が推奨されます。
日記帳として自宅でその日あったことや考えたことなどを書く目的なら、一般的なノートと同じB5が使いやすいでしょう。写真などを挟みたい場合は、もう少し大きめのA4が推奨されます。
コンパクトなサイズのクロッキー帳なら、マウスパッド代わりにもおすすめです。パソコンで調べものなどをしていると、「その場でメモを取りたい」という状況がよくあります。しかし、そんなときに限って「近くにメモ帳がない」ということもあるでしょう。
クロッキー帳を開いて片方を裏表紙、もう片方をクロッキー紙が上にくるようにしておけば、裏表紙側をマウスパッドとして使い、反対側の紙にはメモをすることができます。メモした紙は簡単に切り離して捨てたり保管したりできるので、常に「マウスのそばにメモ用紙がある状態」をつくれます。「デスク上のスペースが狭い」という方は、ぜひ試してみてください!
クロッキー帳を開いて片方を裏表紙、もう片方をクロッキー紙が上にくるようにしておけば、裏表紙側をマウスパッドとして使い、反対側の紙にはメモをすることができます。メモした紙は簡単に切り離して捨てたり保管したりできるので、常に「マウスのそばにメモ用紙がある状態」をつくれます。「デスク上のスペースが狭い」という方は、ぜひ試してみてください!
『クロッキーブック』には限定品を除けば全部で9つのサイズがあり、リングタイプ、パッドタイプ、ルーズリーフタイプなどのバリエーションがあります。リングタイプひとつを取ってもS・M・L・ポケットタイプの4サイズがあるので、用途に適した製品や自分好みの1冊をこだわって選べるでしょう。
用紙は、無地の白色と薄い賽の目が入ったクリーム色の2種類。いずれもオリジナル設計された国産の用紙を使用していて、やわらかでありながらも破れにくいのが特長です。どちらも鉛筆との相性は抜群ですが、線の強弱を練習したい人はクリーム色がおすすめです。
マルマンの『クロッキーブック』は、「S.C.綴じ」と呼ばれる、表紙と裏表紙を一体化させる製本方法を採用しています。一般的なリングノートの綴じ方では、リング状のワイヤーがほぼむき出しになります。その一方、S.C.綴じではリングが外へ出る部分は背表紙のみ。ワイヤーが外からの圧力を受けにくく、ゆがむ心配がないので、カバンのなかでワイヤーがなにかに絡むといったトラブルも避けられます。